これまで住んでいたベトナムを離れ、日本での生活がはじまると、ことば、文化・習慣、周りにいる人などが変わり、心や からだがつかれやすくなります。
日本語がうまく話せなかったり、家族や友だちと離れてさみしい思いをしたり、しごとでつらいと思うことが続くと、心が 疲れて病気になることがあります。
こころの病気は、誰でもかかる病気です。からだの病気と同じように、「おかしいな」と思ったら、早めに相談しましょう。 ここでは、こころとからだを元気に保つためにどうしたらいいか、こころの病気にはどんな症状があるのか、こころの病 気になったときどこに相談すればいいか、について説明します。
• これまで住んでいたところを離れると、ことば、文化・習慣、周りにいる人などが変わり、こころやからだがつかれやすくなります。これは、カルチャーショックといって誰にでも起こることです。
• 日本語がうまく話せなかったり、家族や友だちと離れてさみしい思いをしたり、仕事でつらいと思うことが続くと、こころやからだが疲れて、病気になることがあります。
• 同じ国から来た人とつらいことや悲しいと思うきもちを共有してみましょう。会社の同僚や日本人の友達をつくったり、日本の文化にふれることで、日本の生活に慣れるきっかけができるかもしれません
つらい症状は薬で減らせることがあります。例えば、眠れなくて疲れがとれず、仕事中にぼーっとしてしまうときは、眠れる薬を使うことで、体調や集中力も回復します。まずは精神科/心療内科を受診してみましょう(➡ 5.8をみてください)。
• 自分のきもちや行動をコントロールできなくなっているので、うつ病かもしれません。心療内科か精神科を受診してみましょう(➡ 5-8.をみてください)。
• うつ病の場合は、からだの症状、例えば、頭の痛み、吐きそうなくらい気持ちが悪い、胸の痛み、手足のしびれが現れることもあります。薬をのんでゆっくり休むことが必要です。
• 自殺したいというきもちは、うつ状態(うつ病)の時に出やすいです。まず、そのきもちを信頼できる人に話し、一緒に心療内科や精神科を受診しましょう (➡ 5-8.をみてください)。
• 自殺したいというきもちが強い場合には、入院になることがあります。相談できる人が近くにいないときは、【相談先リスト】にある窓口から英語で相談してみましょう。
•誰かに悪口を言われている感じがするのは「被害妄想」、周りに誰もいないのに話し声や変な音が聞こえるのは「幻聴」という症状の可能性があります。こころやからだが疲れているときにもみられる症状です。
• 症状がくりかえし起こる場合、こころの病気かもしれません。心療内科や精神科を受診してみましょう(➡ 5.8をみてください)。
• まずは会社の相談窓口の人など、近くに頼れる人がいれば頼りましょう。日本語がわかる人に、近くの相談窓口を調べてもらいましょう。


• 自殺につながるようなことをする、興奮する、物を壊す、人を傷つける、などがある場合は、警察を呼びましょう。心療内科や精神科の受診は ➡5.8をみてください。
あなたのこころは、今、どんな状態でしょうか?
次の15の質問に答えてみましょう。いくつ「はい」がつきますか?
「はい」の数_________
ひとつでも「はい」があったら・・・こころやからだが疲れはじめています。次の方法を、いろいろと試してみましょう。 気気分がすっきりし、よく眠れるようになり、こころやからだが元気になってくるでしょう。
仕事の合間に軽いストレッチをしてみましょう。
• 仕事の合間に軽いストレッチをしてみましょう。
• 同じ国から一緒にきた人や、一緒にいて気持ちが落ち着く人に 今の気持ちを
聞いてもらいましょう。
• オンラインで、あなたの国にいる家族や友人とおしゃべりするのもいいでしょう。
• 好きな音楽を聞いたり、好きな本を読んだりしましょう。
• 自然がたくさんあるところに出かけてみましょう。春・夏・秋・冬で、自然がかわっていく様子を感じてみましょう。
• 夕食は、寝る2時間前くらいまでには済ませましょう。
• スマートフォンは、寝る1時間前くらいまえに見終えましょう。
• 寝る1時間前くらいまでに、ゆっくりとお風呂につかってみましょう。
• 朝は、できるだけ同じ時間に起きましょう。
• 朝おきたらまず、カーテンと窓を開けましょう。部屋が薄暗いところでしたら、電気をつけましょう。できれば外に出たりして、おひさまの光を浴びましょう。
• お酒をのむと、眠りが浅くなり、もっと疲れやすくなります。お酒やたばこに頼るのは、できるだけ避けましょう。
出典:『こころの健康 気づきのヒント集』を改変
もし、これらを試しても「はい」が減らないときは、こころの専門家に見てもらいましょう。➡ 5-8.をみてください
「はい」が3つ以上あったら・・・
あなたのこころは、とても疲れているようです。
クリニック・病院で、こころの専門家、つまり心療内科や精神科の先生にみてもらいましょう。お薬を出してもらえば、よくなります。
• まずは、会社の近くで評判のよい精神科/心療内科があるかどうか、会社の相談窓口に聞いてみましょう。そして、予約をとるのを手伝ってもらいましょう。自分の国の相談窓口に連絡してくれるかもしれません。
• 精神科/心療内科が近くになかったり、あっても予約が取れないときは、これまでにかかったことのあるクリニック・病院に行って相談してみましょう。専門家を紹介してくれます。
• また、各県には「精神保健福祉センター」があり、専門スタッフによるこころの相談窓口があります(無料)。

一般社団法人 社会的包摂サポートセンター
• かかるお金は、からだの具合が悪いときに医者にみてもらうときと同じです(➡ 1.1をみてください)。
• こころの専門家のところに行って、しばらく通うようにと言われたら、一回に払うお金がもっと安くなる制度があります。「自立支援医療(精神通院医療)」とよばれます。市町村の役所に行って、担当の窓口で、安くする手続きのやりかたを教えてもらいましょう。
• 覚醒剤やマリファナなどのドラッグを使うと、こころとからだの両方に悪い影響がおきます。周りの人たちも心配するでしょう。ほんのちょっとした好奇心から使い始めて、依存症という病気になり、やめられなくなる人がたくさんいます。誘われたとき、少しでも迷っている様子を見せてしまうと、また誘われてしまいます。誘われたときは、「きっぱり」断ることが大切です。断りにくいときは、その場から逃げましょう。逃げることも勇気です。
• 覚醒剤やマリファナなどのドラッグを使うと、日本の法律では、厳しい罰を受けます。罰として、会社を辞めさせられることも多いです。もし使ってしまったら、一人でやめるのは難しいので、専門家に相談しましょう。勧められて迷ったら、または使ってしまったあとでも、すぐに相談しましょう。
• 仕事前や、仕事中にお酒を飲むのは、とても危険なのでやめましょう。機械の操作ミスなど、自分とまわりの人を危険な目にあわせやすいです。また、お酒が入って気が大きくなって普段はいわないようなことを言ったりなど、まわりの人を嫌な気持ちにさせたり、自分もあとから困ったりします。
• 日本では、どのようなアルコールでも、20歳になる前に飲むことは、法律で禁止されています。また、少しでもアルコールを飲んだら、何かを運転することはできません。自転車に乗るのさえ、法律違反です。
• アルコールを飲んだ人に車を貸したり、運転するとわかっている人にアルコールを飲ませたり、アルコールを飲んだ人が運転する車に乗ることも、法律で禁止されています。
• アルコールを飲んで運転すると、運転免許の取り消しや会社を辞めさせられることもあります。アルコールを飲んで運転すると、運転免許の取り消しや会社を辞めさせられることもあります。
• お酒の飲み過ぎは、からだとこころの両方に悪い影響がおきます。お酒とは上手につきあいましょう。
